2022年7月27日 [オリジナル4コマ]

柘植文の編集部かんさつ日記 第690話「1人だけひいきして部内の調和は乱れないでしょうか」

(次回は8月3日更新です)

2022年7月20日 [オリジナル4コマ]

柘植文の編集部かんさつ日記 第689話「人間を1番殺してる生物らしいので」

(次回は7月27日更新です)

2022年7月13日 [オリジナル4コマ]

柘植文の編集部かんさつ日記 第688話「謎のこだわり」

(次回は7月20日更新です)

かんさつ日記第572話を読む

2022年7月6日 [オリジナル4コマ]

柘植文の編集部かんさつ日記 第687話「ぬいぐるみにもそんな話を?」

(次回は7月13日更新です)

2022年7月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」
第20回 映画と小旅行

第20回 映画と小旅行

先日、大洗へ小旅行に行った。大洗と言えばガルパンだが、聖地巡礼が目的じゃない。きっかけは『ゴーストライター』というサスペンス映画だ。主人公のライターが海辺の別荘で執筆する場面があって、曇天と寂しげなロケーションが印象的だった。「こういう場所で仕事とか読書して過ごしたい」と当時思い、十年以上経った今もぼんやり思っていて、似た雰囲気を持つオーシャンビューの旅館を探し、泊まりに行くことにした。

ちょっと高めの宿だが、広いテラスがあってすぐ目の前に海が広がっている。リゾート的な砂浜ではなく、岩の多い海岸線。波が岩にぶつかるたび荒々しく白い飛沫が舞う。映画と同じ曇った日で、春だけど海風が冷たい。荒涼とした海だ。永遠に見ていられる。

テラスのテーブルに、持ってきた本を置く。終末物のSFと古いミステリと海外古典文学。いずれも特別な場所で読みたかった小説だ。時間帯的に肌寒く、集中できなさそうだ。ひとまずスマホを開くとKindleが期間限定のセール中だった。『コンテナ物語』を半額で買う。小説ではないが前から読みたかった本だ。コンテナというシステムがいかに世界の流通を変えグローバリーゼーションを実現させたのか描いたノンフィクション。帯でビル・ゲイツが推薦している。テラスの雰囲気には合わないが面白い。読みながら何年か前に観た映画のワンシーンを思い出す。アクション大作のクライマックスで、巨大なコンテナが空から大量に降ってくる。何の映画だったか思い出せない。その場面以外の内容もわからない。『トランスフォーマー/ロストエイジ』だったかもしれない。ネットフリックスにあったので確認してみる。確かにコンテナは降ってくるが何か違う。色々ググると『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』がそれっぽい。ディズニープラスにあったのでクライマックスだけ観る。これだ。ひと昔前の映画だからか、記憶の中よりもCGがしょぼい。スマホを持つ手が冷たくなってきて、部屋に戻った。ヒーター横のソファに寝そべり、特攻野郎Aチームのウィキペディアを流し読みする。満足してTwitterを開くと、アカデミー賞会場でウィル・スミスがビンタした事件について盛り上がっていた。ぼんやりとタイムラインを眺める。気がつくと一日が経っていて、チェックアウトの時間になっていた。

本は一度も開いていないし、Kindleの『コンテナ物語』も第一章しか読んでいない。そういえば仕事の道具も持ってきていたがすっかり忘れていた。ウィル・スミスの話題をひたすらネットで追っていただけだ。やっていることは自宅と変わらない。

ただ海岸の寂しげな景色は素晴らしく、海を見たくなったらまたここに来たいと思った。映画で見たワンシーンがここへ連れてきてくれたのは確かだ。『ゴーストライター』がどんな話だったのか、全く覚えていない。

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