施川ユウキ映画コラムー全ての映画は、ながしかく

2011年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第40回カンフーサイボーグ

第40回「カンフーサイボーグ」

 B級映画丸出しのタイトルと、「コレが『トランスフォーマー』へのアジアからの返答だ!」というコピーを見て、「ああ、ヒット作に便乗したバッタモン映画か…」と、あまり期待せずに観始めたのだが、思いの外エネルギッシュな作品で、最後まで気持ちよく楽しめた。
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2011年4月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第39回ウォール・ストリート

第39回「ウォール・ストリート」

 オリバー・ストーンは、僕が最も好きな映画監督の一人だ。
 今回、23年ぶりに名作「ウォール街」の続編が公開されると聞き、かなり関心を持って鑑賞に臨んだ。ウォール街を舞台に繰り広げられる、血で血を洗うマネーゲーム。それを一歩引いた立場で静観しつつ、虎視眈々と復活を目論んでいる伝説の投資家、ゲッコー。投資銀行に務める青年ジェイコブ。その恋人でゲッコーの娘でもあるウィニー。物語は、ジェイコブが父親のように慕っていた経営者を自殺に追い込んだブレトンへの復讐劇と、ジェイコブがゲッコーとウィニーを和解に導く家族ドラマ、その両方が並行して描かれていく。
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2011年3月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第38回 ソーシャル・ネットワーク

第38回「ソーシャル・ネットワーク」

 感動的な展開とかは何も無い。だが、面白くて目が離せない映画だった。
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」を19歳で作り、数年で5億人の利用者を抱え、最年少億万長者になった、マーク・ザッカーバーグの成功譚。本作の基本プロットはそれなんだけど、ややアクロバティックな見せ方で、彼の成功は語られる。成功後、彼は身内に訴えられる。原告、被告、弁護士達の話し合いの席と、そこで遡りながら証言される彼のサクセスストーリー、この2つの時間軸で、映画は構成されている。
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2011年2月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第37回 リミット

第37回「リミット」

 目覚めたら土に埋められた棺の中にいて、延々その状況のまま物語が進む。いわゆるワンシチュエーションスリラーと呼ばれるジャンル映画だが、ここまでの八方塞がり感は究極かもれない。主人公ポール・コンロイは体の向きを入れ替えることすら出来ない。
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2011年1月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第36回 借りぐらしのアリエッティ

第36回「借りぐらしのアリエッティ」

 「千と千尋の神隠し」以降の宮崎駿作品は、どれも映画としてはいびつだ。王道から外れるようなシナリオや構成を、あえて選んでるかのようにして作っている。「トトロ」や「ラピュタ」を求めるファンからしたら、少々残念な状況かもしれない。個人的には、批評的な観方を楽しめるので悪くないのだが、「ポニョ」終盤辺りのハチャメチャぶりには、正直ついて行けなかった。
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2010年12月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第35回 インセプション

第35回「インセプション」

 本作「インセプション」は、感想を語る時、割と重大なネタバレを含めない訳にはいられない作品だ。公開されてしばらく経ってるはずなので、勝手に一部解禁して書いていこうと思います。
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2010年11月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第34回 おのぼり物語

第34回「おのぼり物語」

 今回の映画「おのぼり物語」は、漫画家を目指す若者が主人公だ。かつて漫画家を目指す若者だった僕は、一部自分と重ねながら鑑賞した。
 内容的には、かなり地味だ。地味な話を地味な演出で地味に見せている。しかし、だからこそ夢を追うという作業の地道さ、先の見えなさが生々しく感じて、身につまされた。この物語は、決してサクセスストーリーでは無いし、キラキラとした青春物語でも無い。淡々と毎日が更新されていく日常の記録だ。
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2010年9月30日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第33回 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

第33回「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

 ハリウッドのコメディ映画は、日本ではあまり当たらない傾向にある。本作「ハングオーバー」は世界中でヒットしたものの、そういう理由もあって当初日本では公開予定が無かった。僕も個人的には、例の「おバカ」的なノリは得意では無いので、それ程期待せずに観始めた。ところが、前半の「記憶を失くした朝」をきっかけに、以降グイグイ引き込まれ、気が付くと完全にこの映画の虜になっていた。
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2010年9月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第32回 運命のボタン

第32回「運命のボタン」

 この映画の原作が書かれたのは1970年、相当古い小説だ。日本では76年に「死を招くボタン・ゲーム」というタイトルで発表されていて、鑑賞後こちらを読ませて頂いた。10分程度で読める短編である事に驚き、映画と全然内容が違う事にまた驚いた。確かに、これだけ短い話を約2時間にするとしたら、相当脚色する必要がある。だが、「こう来たか!」と。
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2010年8月2日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第31回 第9地区

第31回「第9地区」

 南アフリカに作られた、宇宙人居住区が舞台のSF映画。ヨハネスブルグ、スラム、昆虫型宇宙人、この組み合わせが新鮮で、シンプルなストーリーでありながらも全く新しい映画を観てる気分だった。制作費はハリウッド映画としては低予算で、有名俳優は一人も出ていない。監督も新人で、原作も無い。そんな不利な条件下にありながら、本国アメリカで大ヒットしたという。その話を聞いて、アメリカの映画市場の意外な健全さに驚かされた。
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