施川ユウキ映画コラムー全ての映画は、ながしかく

2016年12月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第106回 ハイ・ライズ

第106回「ハイ・ライズ」

高層マンション内での階級闘争がエスカレートして、内戦状態になる。J・G・バラードの原作を初めて読んだのは数年前だ。自分が生まれる前に書かれたとは思えない現代的な内容に驚愕し、夢中になって読んだ。映画化のニュースを受け、「デビット・フィンチャー辺りか、それか安心のクローネンバーグが良いな…」とか夢想していた所、ベン・ウィートリー監督と聞き、不勉強な自分は「ん、誰だ?」と一瞬不安になった。
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2016年11月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第105回 帰ってきたヒトラー

第105回「帰ってきたヒトラー」

歴史上の人物が現代にやってきてドタバタ…という設定にありがち感を覚え、大きな期待を持たず観たのだけど、意外と新鮮で何より時代性のある作品に仕上がっていた。
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2016年10月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第104回 デッドプール

第104回「デッドプール」

公開前の予告に魅了され、速攻で原作の日本語版を取り寄せて読んだ程度のにわか『デッドプール』ファンである自分からしても、大満足の出来だった。
コメディの邦訳は、言い回しの微妙なニュアンスがわからなかったり元ネタを知らなかったり、完全に理解することは不可能だ。いつも脳内補正しながら楽しむのだけど、本作はセリフが多いながらも素直に楽しめた。
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2016年9月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第103回 ボーダーライン

第103回「ボーダーライン」

自分がメキシコ麻薬カルテルの恐ろしさを意識したきっかけは、数年前ニュースサイトで目にした凄惨な処刑画像だった。何が起こっているんだと、色々検索してみたものの、当時は今ひとつピンとこなかった。同じ頃アメリカで『ブレイキング・バッド』が始まり、以降メキシコ麻薬カルテルを扱った映画やドラマが幾つも作られ、今はフォローしきれないくらいに増えている。
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2016年8月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第102回 アーロと少年

第102回「アーロと少年」

「もし隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅しなかったら?」という仮説から生まれた、スケールのでかい歴史改変ストーリー。
恐竜だけが言葉と文明(農耕・牧畜)を持つ世界。主人公はアパトサウルスの少年アーロ。事故で父を失い、川に流され、地元から遠くはなれ一人ぼっちになってしまった彼は、一人の人間の子供(スポット)と出会う。そして友情を育みながら故郷を目指し旅をする。王道のビルドゥングスロマンだ。
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2016年7月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第101回 ヘイトフル・エイト

第101回「ヘイトフル・エイト」

タランティーノ監督の最新作は、雪山のロッジを舞台にした密室ミステリー。「吹雪の山荘もの」と呼ばれるいわゆるクローズドサークルだ。タランティーノの過去作で言えば『レザボア・ドッグス』が一番近い。
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2016年6月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」祝100回 オデッセイ

祝100回「オデッセイ」

火星にひとり取り残された宇宙飛行士が、不毛の惑星でサバイバルする。原作はウェブで発表されていたSF小説。人気のあまり書籍化され、瞬く間に巨匠リドリー・スコット監督の手で映像化されてしまったという製作過程がすでに奇跡のような物語だ。
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2016年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第99回 白鯨との闘い

第99回「白鯨との闘い」

「名著『白鯨』の元になった実話を映画化!」と聞き、「あの小説、実話を元にしてたのか」と驚かされたのだけど、実際自分は未読だったりする。正確に言うと、手に取って序盤で挫折してしまった。分厚い『白鯨』を今更読むのは気が進まないが、別角度でアプローチできるいい機会だと思い、試写に臨むことにした。
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2016年4月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第98回 007 スペクター

第98回「007 スペクター」

今年はスパイ映画が豊作だ。『M:I5』、『キングスマン』、この先公開を控える『コードネーム U.N.C.L.E.』、スパイ・アクション風の『ワイルドスピード/スカイミッション』もある。そんな中での007最新作。老舗中の老舗とはいえスパイ物は若干食傷気味で、前作までの復習を怠って試写会に臨み、結果激しく後悔することになった。本作は、ダニエル版ボンドの集大成的作品だ。たとえ過去三作を未見でも混乱することはないが、がっつり堪能するためには最低限『スカイフォール』だけでも観ておくことをオススメしたい。
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2016年3月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第97回 グリーン・インフェルノ

第97回「グリーン・インフェルノ」

リア充大学生が未開の地で悲惨な目に遭う、残酷描写満載のスプラッタームービー。鬼才イーライ・ロス監督が食人族モノを撮るという、好きな人には堪らない組み合わせだ。
ジャングルに暮らす部族を開発工事から救おうと活動する学生グループが、その守ろうとした原住民たちに捕われ喰われていくという、情け容赦ないストーリー。学生たちはいわゆる意識高い系と呼ばれるような、いけ好かないタイプだ。近年流行っている「SNSで世界を変えよう」的な行動は実際は大した力を持たず、彼らの自己満足にしかなっていない場合が多いらしい。この映画は、中心的プロットでそういう風潮を皮肉っている。
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