施川ユウキ映画コラムー全ての映画は、ながしかく

2018年2月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第120回 ダンケルク

第120回「ダンケルク」

ノーランは僕が大好きな監督の一人だ。頭良さげかつ重厚かつエンタメ性もある作品を次々撮っている。「よくよく考えるとすごくヘンテコな話じゃないかこれ?」と思ってしまいそうな物語でも、ノーランの手にかかれば、映像美や演出の巧みさで「むしろ深い」と唸らされてしまう。
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2018年1月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第119回 ワンダーウーマン

第119回「ワンダーウーマン」

マーベルコミックのヒーローを同一世界観で実写映画化した作品群(MCU)と比べ、DCコミックの実写化シリーズ(DCEU)は辛気臭くてイマイチだ…という世間の評価をついに覆した快作が、本作『ワンダーウーマン』らしい。そんな期待値を上げられて観た本作は、前評判通りの気持ちの良いエンタメ映画だった。
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2017年12月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第118回 エル ELLE

第118回「エル ELLE」

ヴァーホーヴェン監督作品を最初に観たのは『トータル・リコール』だ。おばさんの顔が割れて中からシュワルツェネッガーが出てくる例のシーンを子供の頃CMで見て、親に映画館へ連れて行ってもらった。いきなりベッドシーンから始まり(今見ると大してエロくない)気まずくなった思い出がある。エログロや皮肉に満ちたブラックジョーク等、人を選ぶ作風ではあるのだけど、メジャー作でもある『ロボコップ』辺りは、全人類に見て欲しいと思っている。
とは言え、ハリウッドを離れて以降この十数年は、ファンとしての熱も若干冷めてしまっていた。今作『エル ELLE』は久々にスクリーンで観たヴァーホーヴェン映画だ。そして昔と変わらず、鑑賞後強烈なインパクトを自分の中に残している。
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2017年11月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第117回 パワーレンジャー

第117回「パワーレンジャー」

ジャパニーズコンテンツがハリウッド大作に!
…って流れも珍しくなくなった昨今ではあるものの、現代向けあるいは世界市場向けにどう再解釈されているのか気になって、この手の作品は何だかんだで毎度観てしまう。盛大に失敗している例もあり、昔は「大事な日本の作品が汚された!」とアイデンティティを傷つけられたような気持ちになったりもしたのだけど、最近は駄作を見せられても「ハリウッドが大資本を投下したところで、エッセンスをモノにすることはできなかったか…」と、よくわからない感情と立場で見守っている。
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2017年10月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第116回 ハクソー・リッジ

第116回「ハクソー・リッジ」

『パッション』『アポカリプト』と、残酷描写に定評のあるメル・ギブソン監督の戦争映画。戦場の地獄絵図感が予告からも伝わってくるし、アカデミー賞も二部門獲ったりしているし、観る前から名作っぷりは保証済みだ。実際、ショッキング映像を期待して観てみると、グロテスクなシーンはもちろん多いのだけど、戦場へ行く前の前半部分も含め、始まりから終わりまで物語として見応えありまくりの力強い作品だった。
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2017年9月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第115回 夜は短し歩けよ乙女

第115回「夜は短し歩けよ乙女」

本作と同じく森見登美彦原作のTVアニメ『四畳半神話大系』と同じクリエイター陣が再集結と聞き、『四畳半~』ファンであり湯浅監督ファンでもある自分にとって、映画『夜は短し歩けよ乙女』は、期待値マックスで待ち望んだ映画化だ。
そんなハードル上げまくりで観た本作、見終わった直後の感想は「面白かった! けど、思ってた感じとちょっと違うな…」というものだった。アニメ『四畳半~』で顕著だった、早口でまくし立てる長セリフや、実写を多用したキレキレの演出等があまり見られず、全体的にマニア受けより一般受けを意識した印象だ。ストーリーが、かなり現実離れしたおとぎ話風なので、それに合わせてリアル寄りの演出や観客を混乱させかねない無駄セリフを削ったのかもしれない。
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2017年8月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第114回 ハードコア

第114回「ハードコア」

最初に予告動画を目にしたのはいつだったか、瞬く間にその新鮮な映像体験のトリコになった。「一人称視点のアクションゲームは映像としてたくさん知っているはずなのに、実写映画で再現するとこうも新しく感じられるのか!」「ゲームが映画を再現しようとしていた時代から、映画がゲームを再現しようとする時代に!」とにかく興奮した。あれからどれだけ待っただろう、ついに日本公開を迎える。
正直な話、予告を繰り返し見ながら「映像としては面白いが、もしこれが同じ調子で延々1時間半続いたらさすがにツライか…?」という一抹の不安が頭をよぎっていた。そして実際本編を見終わった感想を言うと…
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2017年7月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第113回 ラ・ラ・ランド

第113回「ラ・ラ・ランド」

監督の前作『セッション』は、ジャズへの愛が歪んだ方向へ突き抜けた、スリラー映画とも言える怪作だった。今作は完全に真逆だ。ジャズ(やミュージカル)への愛がポジティブに打ち出されていて、多幸感に満ち満ちている。物語は、極めてオーソドックスなラブストーリー。女優志望のミアとジャズバーを開く夢を持つピアニストのセブ。運命的に二人は出会い恋に落ちる。
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2017年6月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第112回 ネオン・デーモン

第112回「ネオン・デーモン」

前々作『ドライヴ』で、フレッシュかつハイセンスかつユニークなすごい映画だと興奮させられ、続く『オンリー・ゴッド』で「むぅ…」と首をひねらされた、一筋縄ではいかない鬼才、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作。映画通からはかなり評判が良いらしいが、僕自身はわかりやすい大衆的な作品が好きなので、できるだけ難解でなければいいなと思いつつ観賞。
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2017年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第111回 ドント・ブリーズ

第111回「ドント・ブリーズ」

低予算でありながら全米で大ヒットしたホラー映画という噂を聞いて、一年くらい前に似たような触れ込みで話題になった『イット・フォローズ』を思い出した。そっちは、ホラーというより青春純愛モノとして大傑作で、恐怖映画でありながら感動して涙ぐんでしまう程だった。一方本作『ドント・ブリーズ』は、ド直球のワンシチュエーションスリラーだ。
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