施川ユウキ映画コラムー全ての映画は、ながしかく

2017年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第111回 ドント・ブリーズ

第111回「ドント・ブリーズ」

低予算でありながら全米で大ヒットしたホラー映画という噂を聞いて、一年くらい前に似たような触れ込みで話題になった『イット・フォローズ』を思い出した。そっちは、ホラーというより青春純愛モノとして大傑作で、恐怖映画でありながら感動して涙ぐんでしまう程だった。一方本作『ドント・ブリーズ』は、ド直球のワンシチュエーションスリラーだ。
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2017年4月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第110回 溺れるナイフ

第110回「溺れるナイフ」

山戸結希監督作品については、学生時代に撮った『あの娘が海辺で踊ってる』だけを評判を聞いて観ていた。青春を叩きつけたようなみずみずしい作品で、グッと来た印象が残っている。あれから数年経ち、遂にメジャーデビューといった感じの本作だ。
小松菜奈演じる主人公夏芽が、菅田将暉演じるコウに出会うプロローグシーン。いきなり海に飛び込む二人。瞬間現れるタイトルロゴ。夏芽のモノローグ。「(略)私が欲しているのは、体を貫くようなまばゆい閃光だけなのだ――」
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2017年3月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第109回 HiGH&LOW THE RED RAIN

第109回「HiGH&LOW THE RED RAIN」

僕は、普段エグザイルとか聴かないタイプだし、前作『HiGH&LOW THE MOVIE』を観るまで、テレビドラマでやってたことすら知らなかった。じゃあなぜ前作を観たのかというと、この夏周囲がやたら「劇場版ハイロー面白い」と騒がしかったからだ。予備知識なしで映画館に行ったところ衝撃を受け、続編も観たくなってしまった。去年ガルパンにハマった時期があったのだけど、全く同じ過程だ。周囲の盛り上がりを受け予備知識無しで劇場版を観てそのまま虜に。両作品は内容も一部共通している。大量のキャラクターが投入され、誰が誰だかわからないし、それまでの物語もわからないのに、まるで気にならずに楽しめる。そしてお祭りに巻き込まれているような、異常な高揚感を味わえる。
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2017年2月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第108回 BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

第108回「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

スピルバーグ監督作品をスクリーンで観るのは、『タンタンの冒険』以来5年ぶりだ。昔は熱心に追いかけていたけど、自分好みのスピルバーグらしい作品(悪趣味な残虐描写や主人公を絶望させる意地悪な展開に満ちた娯楽作)が少なくなって以降、関心を失っていた。本作で久しぶりにしっかり観た結果、今スピルバーグへの関心が戻ってきている。
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2017年1月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第107回 ペット

第107回「ペット」

ミニオンズのスタッフによる新作。ミニオンズの短編もあると聞きファンとしては観ておかなくてはと試写に駆けつけた。ミニオンズは相変わらずのミニオンズだ。延々見続けられる。そして本編の『ペット』。「飼い主がいない時間、ペットは何をしてるか」ってお題の大喜利のように、テンポよく小ネタが続く。動物それぞれのキャラを活かしたドタバタだけど、どれも楽しい。
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2016年12月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第106回 ハイ・ライズ

第106回「ハイ・ライズ」

高層マンション内での階級闘争がエスカレートして、内戦状態になる。J・G・バラードの原作を初めて読んだのは数年前だ。自分が生まれる前に書かれたとは思えない現代的な内容に驚愕し、夢中になって読んだ。映画化のニュースを受け、「デビット・フィンチャー辺りか、それか安心のクローネンバーグが良いな…」とか夢想していた所、ベン・ウィートリー監督と聞き、不勉強な自分は「ん、誰だ?」と一瞬不安になった。
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2016年11月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第105回 帰ってきたヒトラー

第105回「帰ってきたヒトラー」

歴史上の人物が現代にやってきてドタバタ…という設定にありがち感を覚え、大きな期待を持たず観たのだけど、意外と新鮮で何より時代性のある作品に仕上がっていた。
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2016年10月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第104回 デッドプール

第104回「デッドプール」

公開前の予告に魅了され、速攻で原作の日本語版を取り寄せて読んだ程度のにわか『デッドプール』ファンである自分からしても、大満足の出来だった。
コメディの邦訳は、言い回しの微妙なニュアンスがわからなかったり元ネタを知らなかったり、完全に理解することは不可能だ。いつも脳内補正しながら楽しむのだけど、本作はセリフが多いながらも素直に楽しめた。
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2016年9月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第103回 ボーダーライン

第103回「ボーダーライン」

自分がメキシコ麻薬カルテルの恐ろしさを意識したきっかけは、数年前ニュースサイトで目にした凄惨な処刑画像だった。何が起こっているんだと、色々検索してみたものの、当時は今ひとつピンとこなかった。同じ頃アメリカで『ブレイキング・バッド』が始まり、以降メキシコ麻薬カルテルを扱った映画やドラマが幾つも作られ、今はフォローしきれないくらいに増えている。
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2016年8月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第102回 アーロと少年

第102回「アーロと少年」

「もし隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅しなかったら?」という仮説から生まれた、スケールのでかい歴史改変ストーリー。
恐竜だけが言葉と文明(農耕・牧畜)を持つ世界。主人公はアパトサウルスの少年アーロ。事故で父を失い、川に流され、地元から遠くはなれ一人ぼっちになってしまった彼は、一人の人間の子供(スポット)と出会う。そして友情を育みながら故郷を目指し旅をする。王道のビルドゥングスロマンだ。
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