2010年9月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第32回 運命のボタン
第32回「運命のボタン」
この映画の原作が書かれたのは1970年、相当古い小説だ。日本では76年に「死を招くボタン・ゲーム」というタイトルで発表されていて、鑑賞後こちらを読ませて頂いた。10分程度で読める短編である事に驚き、映画と全然内容が違う事にまた驚いた。確かに、これだけ短い話を約2時間にするとしたら、相当脚色する必要がある。だが、「こう来たか!」と。
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2010年8月2日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第31回 第9地区
第31回「第9地区」
南アフリカに作られた、宇宙人居住区が舞台のSF映画。ヨハネスブルグ、スラム、昆虫型宇宙人、この組み合わせが新鮮で、シンプルなストーリーでありながらも全く新しい映画を観てる気分だった。制作費はハリウッド映画としては低予算で、有名俳優は一人も出ていない。監督も新人で、原作も無い。そんな不利な条件下にありながら、本国アメリカで大ヒットしたという。その話を聞いて、アメリカの映画市場の意外な健全さに驚かされた。
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2010年6月30日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第30回 マイレージ、マイライフ
第30回「マイレージ、マイライフ」
ジョージ・クルーニーが演じるライアンの職業は、全米を飛び回り企業のリストラ対象者にクビを通告する、リストラ宣告人。「オマエはクビだ!」って言う事すら専門の会社にアウトソーシングにしてしまうのがアメリカらしい。宣告した後に「これはチャンスなんだ」的な口先のフォローをして、雇用主といざこざが起こらないようにするのが仕事なんだろうけど、宣告を無関係の奴に頼んでる時点でいざこざは起こりそうな気がする。恋人への別れ話を、金払って他人に代理させるみたいな行為だ。
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2010年6月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第29回 ラブリーボーン
第29回「ラブリーボーン」
不思議な映画だった。
殺された少女が、家族を想いながらこの世とあの世の境をさ迷う。幻想的な映像と共に、延々その様子が映し出されていくんだけど、物語や登場人物の描き方までおぼろげで、力強さをほとんど感じなかった。
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2010年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第28回 フローズン・リバー
第28回「フローズン・リバー」
家族と生きていくため犯罪に手を染める、貧困層の母親二人を描いた、壮絶なドラマ。真面目で堅苦しい映画なんだろうな、と思って観始めたのだが、エンタメとしてもよく出来た素晴らしい作品だった。
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2010年4月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第27回東のエデン 劇場版Ⅰ/The King of Eden
第27回「東のエデン 劇場版Ⅰ/The King of Eden」
この映画は、途中から始まって途中で終わる。その特殊な性質上、一本の映画として語るのは難しいので、テレビ版も含めた感想を書こうと思う。
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2010年3月1日 [まんがくらぶ, 施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第26回 カールじいさんの空飛ぶ家
第26回「カールじいさんの空飛ぶ家」
妻を亡くした頑固爺さんが、アジア系の少年と友情を育みながら、少しずつ変わっていく。このプロット、最近どっかで見たと思ったらクリント・イーストウッドの「グラントリノ」だ。家に執着しているのも似ている。鑑賞中「グラントリノ」を思い出しながら、主人公である老人の描き方について考えてみた。
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2010年2月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第25回 ファイナル・デッドサーキット 3D
第25回「ファイナル・デッドサーキット 3D」
子供の頃、大雨の日に外を眺めながら「このままずーっと雨が降り続いたら、水かさがどんどん上がってきて、電線の辺りまで来て、その瞬間日本中でみんな感電死する」という妄想をし、おののいていた。今考えれば滅茶苦茶だが、当時としては、自分の中にある自然法則に則って理路整然と導き出した、リアリティのある恐怖予測だった。
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2010年1月1日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第24回 しんぼる

本作「しんぼる」は、感想やレビューを普段通り率直に書くのが難しい。理由は二つある。ひとつは、上映後配られた用紙に書かれた、ネタバレしてはいけない部分が「内容ほぼ全て」に近い状態だった事。もうひとつは、自分がギャグ漫画家として、芸人松本人志に多大な影響を受けている為、あれこれ語る事を非常におこがましく感じてしまう、という問題である。これは極私的な事情なので、なるべく客観的に語っていくよう努力するとして、具体的な内容に触れられないのは、かなり厳しい。とは言え、色々と言い表したくなる作品ではあるので、細かい内容には触れず、この映画がどういう「笑い」をやっているのかについて、何とか書いてみようと思う。
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2009年11月30日 [施川ユウキ映画コラム]
施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第23回 サマーウォーズ
第23回「サマーウォーズ」
「田舎のだだっ広い日本家屋に集まった大家族」というモチーフは、ドロドロした愛憎劇やら一族の理不尽な因習やらと、息苦しく閉鎖的な世界が似合うのだけど、子供向けでもあるこの作品は、涼しげな風が吹き抜ける、さわやかで和やかな世界が描かれている。それは理想郷的な家族観ではあるものの、かと言って嘘臭さや薄っぺらさ等、不快な印象を感じる事はほとんど無かった。
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