施川ユウキ映画コラムー全ての映画は、ながしかく

2018年7月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第125回 グレイテスト・ショーマン

第125回「グレイテスト・ショーマン」

『ラ・ラ・ランド』の製作陣が贈る!という触れ込みに、「監督が同じならともかく、製作陣ね…」とやや冷ややかな眼差しを向けるも、上映開始直後いきなり心をつかまれた。華やかな衣装とド派手なサーカスの映像、大盛り上がりの楽曲、H・ジャックマンの圧倒的なショーマンっぷり、この作品がひとつのショーであることを宣言する激アツなオープニングだ。監督はミュージック・ビデオ出身で、次々と披露される歌とダンスは、どの曲も見応え聴き応え抜群。
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2018年6月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第124回 RAW〜少女のめざめ〜

第124回「RAW〜少女のめざめ〜」

過保護に育てられたベジタリアンの少女ジュスティーヌが、飛び級で全寮制の獣医大学に入学し、様々な通過儀礼を経て自分に目覚めていく青春映画。目覚めるのが猟奇的欲望を持った自分なので、恐怖と不安と痛々しさにグッタリさせられる、直球のホラー映画にもなっている。若手女性監督らしい瑞々しさと類まれなる尖ったセンスに、すっかり圧倒されてしまった。
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2018年5月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第123回 シェイプ・オブ・ウォーター

第123回「シェイプ・オブ・ウォーター」

舞台は冷戦下のアメリカ。極秘研究所に運び込まれた半魚人と、彼の虜になったアラフォー掃除婦イライザの、異種間恋愛ストーリー。イライザは子供の頃のトラウマで口を利くことができず、半魚人もまた喋らない。二人の間に言葉は要らない的な美しさと、同時にグロテスクさもあわせ持つ、衝撃的な作品だった。
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2018年4月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第122回 ブレードランナー2049

第122回「ブレードランナー2049」

僕は世代的に、『ブレードランナー』の影響下にある作品をたくさん目にした後で、確認作業のようにブレランを観ている。原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は大好きだけど、映画自体に強い思い入れはない。「なるほど、これがアレの元ネタなのか!」ぐらいの印象だ。映画史に残る傑作の続編とは言われているが、自分的にはある意味フラットな気持ちで、本作『ブレードランナー2049』を鑑賞した。
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2018年3月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第121回 ザ・サークル

第121回「ザ・サークル」

行き過ぎたSNS社会に警鐘を鳴らす近未来SF!…という前情報から、過剰に発達した管理社会の恐怖を描くディストピア映画かと思いきや、印象が少し違った。今すでに起こっている現実を、半歩進めて淡々と語っている。
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2018年2月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第120回 ダンケルク

第120回「ダンケルク」

ノーランは僕が大好きな監督の一人だ。頭良さげかつ重厚かつエンタメ性もある作品を次々撮っている。「よくよく考えるとすごくヘンテコな話じゃないかこれ?」と思ってしまいそうな物語でも、ノーランの手にかかれば、映像美や演出の巧みさで「むしろ深い」と唸らされてしまう。
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2018年1月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第119回 ワンダーウーマン

第119回「ワンダーウーマン」

マーベルコミックのヒーローを同一世界観で実写映画化した作品群(MCU)と比べ、DCコミックの実写化シリーズ(DCEU)は辛気臭くてイマイチだ…という世間の評価をついに覆した快作が、本作『ワンダーウーマン』らしい。そんな期待値を上げられて観た本作は、前評判通りの気持ちの良いエンタメ映画だった。
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2017年12月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第118回 エル ELLE

第118回「エル ELLE」

ヴァーホーヴェン監督作品を最初に観たのは『トータル・リコール』だ。おばさんの顔が割れて中からシュワルツェネッガーが出てくる例のシーンを子供の頃CMで見て、親に映画館へ連れて行ってもらった。いきなりベッドシーンから始まり(今見ると大してエロくない)気まずくなった思い出がある。エログロや皮肉に満ちたブラックジョーク等、人を選ぶ作風ではあるのだけど、メジャー作でもある『ロボコップ』辺りは、全人類に見て欲しいと思っている。
とは言え、ハリウッドを離れて以降この十数年は、ファンとしての熱も若干冷めてしまっていた。今作『エル ELLE』は久々にスクリーンで観たヴァーホーヴェン映画だ。そして昔と変わらず、鑑賞後強烈なインパクトを自分の中に残している。
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2017年11月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第117回 パワーレンジャー

第117回「パワーレンジャー」

ジャパニーズコンテンツがハリウッド大作に!
…って流れも珍しくなくなった昨今ではあるものの、現代向けあるいは世界市場向けにどう再解釈されているのか気になって、この手の作品は何だかんだで毎度観てしまう。盛大に失敗している例もあり、昔は「大事な日本の作品が汚された!」とアイデンティティを傷つけられたような気持ちになったりもしたのだけど、最近は駄作を見せられても「ハリウッドが大資本を投下したところで、エッセンスをモノにすることはできなかったか…」と、よくわからない感情と立場で見守っている。
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2017年10月1日 [施川ユウキ映画コラム]

施川ユウキ映画コラム「全ての映画は、ながしかく」第116回 ハクソー・リッジ

第116回「ハクソー・リッジ」

『パッション』『アポカリプト』と、残酷描写に定評のあるメル・ギブソン監督の戦争映画。戦場の地獄絵図感が予告からも伝わってくるし、アカデミー賞も二部門獲ったりしているし、観る前から名作っぷりは保証済みだ。実際、ショッキング映像を期待して観てみると、グロテスクなシーンはもちろん多いのだけど、戦場へ行く前の前半部分も含め、始まりから終わりまで物語として見応えありまくりの力強い作品だった。
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